西村寿行さん『痩牛鬼(そうぎゅうき)』を読んだ。
1月に東京へ行ったときに東急東横線に乗りました。
駅で無料配布されている、東急沿線スタイルマガジン「SALUS」を入手。
飲食店の情報だけでなく、映画や文学の情報なども書かれていました。
その中のコラムで、短編小説『痩牛鬼』が紹介されていました。
何やらとても良いお話だということで、本日読んでみました。
これは、泣けます。涙がボロボロ落ちてきました。
<あらすじ>
ある日、出荷直前の松阪牛1頭が姿を消した。
700kgもの巨大な牛を連れ去ったのは、飼育係の18歳の少年。
どうやって牛を運び出したのか?
その動機は何なのか?
そして結末は?
ネタバレになってしまうのであまり詳しく書けませんが、
この作品を読んで、初めて「牛」という動物に感情移入しました。
そして、私たちが、動物や植物の命をいただくことで、「生かされている」ということをしみじみ感じました。
今、思い出してもウルウルしてきます。
(しばらく牛肉は食べられそうにありません。)