哲学者カント と 身近な平和

今、18世紀ドイツの偉大な哲学者「カント」
純粋理性批判を読んでいます。

光文社古典新訳文庫の第1巻から読み始めて、ようやく第4巻まできました。

この難しいと言われている作品をあえて読む理由は、以下の通り。
柄谷行人さんのトランスクリティークを読もうとしたら、
カントの思想が前提になっているようでした。
「これは、まずカントを読まないといけないな。」と思ったからです。


本日も『純粋理性批判』を読みました。
気分転換にマクドナルドでコーヒーを飲みながら読んでいると、
外国人ファミリーがやってきました。
おじいさん・おばあさん・赤ちゃんの3人。


お二人は、英語しか話せない様子。
女性の店員さんもあまり英語が得意でなさそう。
身振り手振りで注文していました。


商品が出来上がると、店員さんがテーブルへ持っていきます。
赤ちゃんがとても可愛いらしくて、赤ちゃんに笑顔を送っていました。


そして、店員さんがおじいさんに何かを質問。
おじいさんは笑顔で、指2本を出しています。
店員さん「へー、2歳なんだぁ。」


言葉の壁はありましたが、きちんと会話が成立していました。
その空間は、とても温かい空気で一杯でした。

難しい本を読んで、頭が混乱している時に「ほっ」できる瞬間でした。
身近な所に平和はあるのですね。


ちなみに、カントの後期の作品として『永遠平和のために』があります。


その思想は、第一次世界大戦後の「国際連盟」の設立に影響を与えたとも言われています。
近日中に読みたいと思います。