●Berryz工房10周年記念 日本武道館スッペシャルライブ2013 〜やっぱりあなたなしでは生きてゆけない〜 へ行った

 私がBerryz工房に注目したのは、15thシングル付き合ってるのに片思いが発売された頃でした。
 あれから6年が経ってメンバーチェンジも無く、無事に10周年のライブを武道館で開催できるまでになりました。結成当初から応援しているファンの皆さんに比べれば、まだまだ私は新参者ですが、運良くチケットも入手でき、休みも取れましたので、この記念すべきライブをお祝いしたく愛知県から駆けつけることにしました。


 11月29日(金)10:00初の高速バスに名古屋から乗り、途中で綺麗な富士山を見て、開場の約2時間前に東京へ到着しました。地下鉄で神保町へ行き、書店へ立ち寄り、いもやというお店で天ぷら定食を食べて腹ごしらえ。武道館へ向かいました。

 17:30すぎに会場に着くと辺りはすでに暗くなっていました。グッズ列には沢山並んでいたので、Tシャツやタオルなどの購入は諦めて、すぐに入場しました。トイレにも20人くらい並んでいました。トイレを済ませて18:15頃に席に座ると、まもなくオープニングアクトが始まりました。Juice=Juiceの5人はとても堂々としたパフォーマンスを見せてくれました。センターのかりんちゃんは、特に存在感がありますね。3年前の劇団ゲキハロ公演『3億円少女』大人の麦茶公演『B・B bumpy buddy』で何度も見ているので、特に親しみが湧いてきました。


1.一気に10年分を駆け巡る
 オープニングは、デビューシングルのあなたなしでは生きてゆけない。当たり前のことですが、当時と比べて7人のダンスが大人になっていて、カッコいいです。この曲は10年経っても全く色あせていないことを感じました。
 そして2曲目は最新シングルのロックエロティックです。10年前から現在へ一気に引き戻されました。通常のツアーでも最新シングルをライブの初めにもってくることは多いです。最近ファンになった人でも楽しめるので、妥当な選曲だと思いました。直線的なライトが激しく動いてカッコいい演出でした。


2.ちなみの予告
 最初のMCでちなみが、「やりたい曲が一杯ありすぎて、今日は2時間超えなんですけど、みなさんいいですか〜?」と言って、会場が盛り上がりました。うれしいことを言ってくれます。


3.熊井ちゃんMC
 コールデンチャイナタウンジンギスカンなどアジア系の曲が続き、なぜか熊井ちゃんのMCが始まりました。
 シングルのジャケットがステージ上のモニターに映し出されて、それを見ながら当時の想い出を語っていきます。スッペシャルジェネレ〜ションのジャケットを見て、「りさこは天使ですね。」とコメント。会場のみんなも全く同意でした。昔はちょっとしたこと(私のお菓子は小さい。あんたのお菓子の方が大きいなど)でけんかをしてしまい、4対4に分かれてしまったこともあったようです。ランドセルを駅のコインロッカーに入れて仕事場に向かったことや、電車の中で酢昆布を食べていたら、おじさんに「美味しそうだね」と言われて、結局あげてしまったこと、愛の弾丸の衣装は暑かったことなど、いろんなエピソードを語ってくれました。結構長い時間でした。5分以上はあったと思います。「自由にしゃべっていいよ。」とスタッフさんに言われていたのかもしれません。


4.みやの心配事
 熊井ちゃんのMCが終わると、7人全員のステージではなく、バラバラで曲を歌っていきます。笑っちゃおうよBOYFRIENDは、さきちゃんまあさみやの3人で歌ったのですが、みやの表情が固い。笑顔が不自然な感じがします。何か心配ごとでもあるような雰囲気で、見ているほうも心配になりました。その理由は後で分かることになります。


5.りさこの赤
 りさこは、ソロで秘密のウ・タ・ヒ・メを歌いました。これは、8thシングル21時までのシンデレラカップリング曲なので、始めて聴くファンの人もいたかもしれません。それでも、圧倒的な歌唱力で観客を惹きつける力は健在です。会場の数千本の赤いライトもすごい光景でした。これだけの赤色が揃うと、すごく熱を感じます。


6.ゲストは℃-ute
 今年発売の2枚のシングルを歌い、ジリリキテルの前奏が流れると、会場がウオーッ!という歓声につつまれました。
 前半の盛り上がりが一段落すると、ゲストの℃-uteの登場です。ちさとの司会でBerryz工房のメンバーのキッズ時代の未公開写真をモニターに映し出していきます。みんなとても可愛いです。しかし、ももちだけは、にらみつけているようでちょっと怖かったです。7人目のまあさは、オチとして紹介されました。半開きの目の写真を見て本人以外、会場は爆笑でした。
 12人で、がんばっちゃえを歌いました。ハロプロキッズ時代のことはよくわかりませんが、キッズのみなさんはバックコーラスではありますが、歌のデビュー作ということになるのでしょうか。帰宅してからDVDで確認してみましたが、この歌にはきちんとフリ付けがあるのですね。ヘッドフォンが今にも落ちそうな15人の写真を3枚添付しておきます。


熊井ちゃん めぐ ももち ちなみ 舞美



佐紀ちゃん まいまい ちさと あいり まあさ 



梅さん みや なっきー まいは りさこ


 この後、ライバルを歌うのですが、なぜここでライバルなのか分からなかったです。終演後にいろんな人の投稿をネットで見ていて始めてその意味がわかりました。Berryz工房℃-uteハロプロメンバーという仲間でもあるけど、ずっとライバルとしてお互い切磋琢磨してきたのですね。そして、℃-ute単独のステージです。1曲だけですが、℃-uteの歌やダンスの実力を十分に見せてくれました。


7.大きな研修生
 ℃-uteの後は、ハロプロ研修生のチャレンジアクト。ステージに18人もの「研修生」が出てきて彼女になりたいを披露します。黄色のTシャツに黒字に大きく苗字が書かれているので、誰がどこにいるのかよくわかります。しかし、よく見ると金色の髪の毛の大きな子がいます。りさこでした。「あれっ!」と思って周りをみると、まあさ、ちなみ、熊井ちゃんもいました。さきちゃんは中央で踊っていましたが、研修生の中にいても違和感がなかったです。
 曲の終了後、ちなみが「ちなちな」、まあさが「すどすど」と自己紹介をして、金子りっちゃんがキレるおもしろコントがあり、その直後にももちが下手から登場。許してニャン体操をすぐに歌わずに、ベリのメンバーが嫌がるお約束の流れも良かったです。
 「昔の写真コーナー→12人で歌う→℃-uteのステージ→ハロプロ研修生登場→コント→会場全体で体操」という一連の流れは、Berrz工房のライブといよりもハロコンという雰囲気でした。ハロプロのライブに始めて来た人も十分に楽しめる中盤戦だったと思います。


8.みやの一人舞台
 お楽しみのコーナーが終わり、みや一人がステージに出てきました。どうやらソロを歌うようです。みやの心配事とは、このことだったのかと分かりました。
 数千本の紫色のライトに包まれて、涙ぐむシーンがありました。言葉が詰まるみやに対して「みやびー みやびー」とコールが湧きました。つんく♂さんに呼ばれてソロを歌うことを言われたことや、武道館をお客さんで一杯にできて嬉しいことなどを話しました。前半の熊井ちゃんトークと同様に時間もたっぷりあり、自由に話していた感じでした。これまでの10年を噛み締めながら、ゆっくりと話をする姿は、まるで卒業コンサートのコメントのようでした。
 ソロ曲は、12thシングルのカップリング曲あいたいけど・・・でした。サビの「今日も明日も好きでいます」のメロディーはグッときました。2009年春ツアー〜そのすべての愛に〜のときに、ももちと熊井ちゃんが歌っていましたが、久しぶりに聴いて改めていい曲だと思いました。


9.後半戦
 みやのソロの後は、メドレーです。6曲中、3曲はアルバム収録曲、3曲はカップリング曲といった珍しい構成ですが、じわじわ盛り上がっていきます。
 メドレー終了後、スッペシャルジェネレーションで、今日一番の盛り上がりに達します。直前にさきちゃんが次の曲の予告めいたことを言ってくれていたのですが、気づかずに「スッ!」のコールを言い逃してしまいました。「ぺ」からコールに参加しました。ファンのコールで武道館が鳴り響いていました。
 そして、後半戦の定番となった一丁目ロックです。この曲は、「ハッピネス」とか「ウォウ ウォウ ウォー」とコーラスで参加できる所がいいです。思いっきり声を出すことができて、とても気持ちが良かったです。
 本編最後の曲は、cha cha SING。研修生も出てきました。この曲はダンスがコミカルで踊りやすいので、フリコピ全開で楽しむことができました。


10.宇宙の法則
 アンコールは、ベリコン特有の「ベリーズ行くべ オイオイオイオイ」ですが、各地でバラバラで始まりました。大丈夫かな?と思っていましたが、1分、2分と経つにつれてだんだんと揃ってきました。3分くらいすると、会場全体がピタッと揃いました。鳥肌が立ちました。不規則な周期でバラバラに運動していたものが、目に見えない宇宙の法則に導かれるようにして一つになった瞬間でした。球体の武道館の中にいると、大きな宇宙船に乗っているように思えてきます。宇宙船Berryzに乗ったBerryz工房のメンバーとファンが一緒に、11周年、12周年とさらなる未来に向かって、旅立つ瞬間のように思えました。


11.ラストMC
 なんちゅう恋をやってるぅYOU KNOW?の前奏が始まると、会場からオーッ!と歓声が湧き上がりました。ソロも終わり、心配事のなくなったみやはいつものみやに戻り、美しい歌声「かーなたーーー」が武道館に響き渡りました。
 歌い終えると、7人がひとりずつ、いつもツアーよりも少し長めに話をしていきます。話すメンバーが変わるごとに、ライトの色が、カチカチとメンバーカラーへと数秒で変わっていきます。とても綺麗な光景です。キングブレードというペンライトを発明した人はすごいと思いました。
 ももちは、「Berryz工房はアイドル界では、今は銅メダルだけど、金メダルを取れるようにがんばりたい」と嬉しいことを言ってくれました。歌って、踊れて、トークも楽しませてくれるBerryz工房は、十分に金メダルの実力はあると思います。
 りさこは、うるうるしてうまく話せなくなりました。りさこの心優しい一面が良く現れていました。


12.最後の曲
 ベリコンの締めの曲は、4thシングルのカップリング曲友情 純情 oh 青春が良く似合います。長く歌い継がれてきた名曲です。みやのタオルを購入できなかったので、ラストのところでは、持参したタオルを上に投げました。


13.熟考されたセットリスト 未来へ
 「武道館でこんな曲を聴きたいなあ」とワクワクしながら自分で想像していた曲は、ほとんど演奏されませんでした。たとえばシングルでは、「ハピネス〜幸福歓迎」「恋の呪縛」「付き合ってるのに片思い」「抱きしめて抱きしめて」「本気ボンバー!!」など。カップリングでは、「マジ グッド チャンスサマー」「フラれパターン」「そのすべての愛に」など。アルバム収録曲では、「蝉」「TODAY IS MY BIRTHDAY」「さぼり」「愛のスキスキ指数 上昇中」「サヨナラ 激しき恋」「BE」など。またベストアルバムに収録されている「男の子」も聴いてみたかったです。
 100曲くらいある持ち歌の中から、今回の武道館公演の選曲するのはとても困難な作業だったと思います。「何をやるか?」よりも、「何を削るか?」という判断が難しかったのではないかと思われます。


 今回は10年という一区切りの記念公演であるので、いつものツアーとは違った観点で選曲されたのだと思います。夏わかめかっちょええ!など初期のシングルのカップリングから6曲も演奏されていることから、デビュー当時からCDを買って応援してくれているファンへの感謝が込められているとも考えられますし、最近ファンになった人へは、「こんな曲もあるんだよ」という紹介の意味が込められているとも考えられます。
 武道館で聴くことができなかった曲も、今後のツアーに参加していけば、いずれ聴くことができると思います。そういう意味では、次のツアーにつながっていくセットリストのように思えました。今回は特別な公演というよりも、あくまでも通過点の公演なのではないかと思います。

 
●武道館公演で初めてBerryz工房のパフォーマンスを見た人も沢山いたと思います。新規のファンのみなさんが、今後のツアーに参加してくださることで、今後もBerryz工房のツアーが盛り上がっていくと思います。私も引き続き応援していきたいと思います。
 最後まで読んでくださった方、どうもありがとうございます。