Berryz工房&℃-ute のベリキューアイランド 八王子公演へ行った

 ベリキューのコラボコンサートへ参加したのは、11/20の名古屋公演が初めて。1回だけでは、よくわからない内容でしたので、急きょ八王子公演も観ることにしました。オリンパスホール八王子でのベリキューアイランド 昼・夜公演はとても楽しめるコンサートでした。
 3回公演を見たことで、ようやく今回のコンサートの良さがわかってきました。以下、感想を書きたいと思います。


1.静かなるオープニング
 コンサートの1曲目は青春劇場。いきなり元気な曲で始まるコンサートもいいけど、ゆっくり厳かな雰囲気で始まるコンサートもいいですね。「これからコンサートを楽しませていただきます」といった儀式的なものを感じました。(野球やサッカーなどスポーツの試合前には国歌を斉唱するのと似たものを感じました)
 この後のジェットコースターメドレーへ続くこの青春劇場は、まさにジェットコースターが坂をじわじわと登っていく雰囲気を表現してるようでした。いい演出だと思います。


2.ジェットコースターメドレー
 10曲以上が使用されてるのですが、盛り上がる曲が次々に投入されており、なんとも贅沢な使い方ですね。
 ここでの衣装はミニスカートなのでダンスでの足の動きが良く見えます。一番、目に止まったのは、スッペシャルジェネレーションの佐紀ちゃんのダンス。キレ、動きの止め方、足を開く角度など、改めて高いダンス能力を見させていただきました。


3.Buono!効果
 コンサート中盤でBuono!が映画「ゴメンナサイ」の主題歌DEEP MINDを歌うのですが、なんか不思議な感じがしました。確かにベリキューのコンサートだから、メンバー的にBuono!が登場しても全然おかしくないです。しかし、直前の負けるなわっしょい!でお祭り的な雰囲気になったところで、Buono!のロック色に少し違和感を感じたのです。(いい意味で)
 とは言ってもBuono!大好きの私にとっては、Buono!ライブ以外でも3人のパフォーマンスを見ることができるのありがたいこです。DEEP MINDはショートVer.でしたが、Cメロはしっかりありました。「感情 惑わす 見えない何かに」と、みやから始まるCメロを聞くと気分が高揚します。一つ上のステージにupしたというか、異次元空間に連れて行ってくれたというか、そんな雰囲気になるのでした。「ベリキューアイランドへ遊びに来たお客さんを、さらなる楽しい場所へいざなう」といった効果があるのだと感じました。
 スタッフ側としては、「ベリキュー合同のコンサートだから、当然ファンはBuono!の登場を期待しているだろう」「まあ中盤に1曲くらいは歌わせるようにしよう」という何気ない感覚でセトリを組まれたのかもしれません。しかし、たるみがちなコンサートの中盤にロックなBuono!の曲を取り入れることによって緊張感のある場面を演出できているので、Buono!がコンサートの前半と後半をしっかりとつなぐ重要な役割を果たしてくれているのだと思います。


4.怒涛の6連発
 コンサートの最後は、盛り上がる曲を3曲くらい持ってくるというのが私の認識でしたが、このツアーでは6曲も盛り上がる曲が続きます。
 ・青春ソング
 本気ボンバー!!
 ・JUMP
 友情 純情 oh 青春
 ・いざ、進め! Steady go!
 ・一丁目ロック!
 2つのグループのコラボだから、単純に3曲+3曲=6曲となるのでしょうが、それにしても体力勝負の後半戦です。パフォーマンスしている12人もたいへんでしょうが、観客もかなりたいへんだと思います。ペース配分を考えないといけないですね。体力にあまり自身のない私にとって、夜公演はファミリー席にしておいて正解でした。

 ラスト曲の定番である、JUMP友情 純情 oh 青春を歌ってもまだまだ終わらない。楽しいことがまだまだ続くというのは嬉しいことです。ベリキューアイランドは想像以上に楽しい遊園地であることを感じさせてくれます。
 いざ、進め! Steady go!は、℃-uteの最新アルバムの中では一番好きな曲。この最終場面で演奏してもらえて感動です。
「WOW WOW WOW WOW WOW WOW WOW HAPPY!! WOW WOW WOW WOW WOW WOW WOW LUCKY!!」のところで、首を振るダンスがあるのですが、持ち歌だけあって℃-uteメンバーの方が、ベリメンよりも気合いが入っていました。特になっきーはすごかった。ポニーテールの髪の毛が飛んでいってしまいそうでした。
 一丁目ロック!は、「ウォウ ウォウ ウォー」と会場のみんなでコーラスをするのがとても楽しいですね。ベリキューのメンバーにはこのコーラスが聞こえているかどうかわかりませんが、会場全体が一体になれる素晴らしい曲だと思います。


5.ラストMC【昼公演】
 12人が話すので、聞きごたえがあります。
 ももちの誘導で、りさこが「ゆるしてチュッ!」と言わされていました。りさこは何をやっても可愛くなってしまいます。→その後、ももちがこれをパクり→りさこが怒るというお約束的な流れはホッとします。さらに続くみやがやりにくそうにするところはツボです。


 あいりは、コンサート中のMCでは特に目だちませんでしたが、ラストのMCで、心が温まる話をしてくれました。あいりが幼いときに、八王子のことを「やたまご」と読んでいたそうです。かわいいエピソードです。


 まいみは、「もっと広い所でコンサートができるように頑張りたい」と言っていました。これは、ベリキューのコンサートだけでなく、℃-ute単独コンサートについて言っているように聞こえました。8人から5人に減ってしまったけど、頑張って℃-uteを引張っているリーダーまいみの素直な気持ちだったのではないかと思います。満員のオリンパスホール八王子を見る限りでは、もっと広い会場でのコンサートも夢ではないでしょう。℃-uteの5人は全力で頑張っていると思います。あとはスタッフさんの企画力・営業力・交渉力などに期待したいです。
 たとえば、今までの「関東中心の複数公演」体制を見直して、関東公演5回分を1回にして大きな会場で行うという方法も検討してみてはどうかと思います。大きな会場なら「コンサートへ行ってみたいなあ」と持っている新規ファンの人たちににもチケットが取りやすくなるのではないでしょうか。
 ただ、大きな会場でたくさんの人を集めるとなると、それなりのテーマ性というか、ドラマ的要素が必要となります。「卒業」というテーマはちょっとさみしいので、別のテーマ。たとえば2012年は、℃-uteメジャーデビュー「5周年」であり、芸能活動「10周年」でもあります。これらをうまく使って盛り上げていく方法もあるのではないかと思います。


6.ラストMC【夜公演】
 ちさとが、「これまで千秋楽には制服を着て来場してくださいとかお願いしてきた。まだベリキューのカラーが無いので、その色を皆さんで決めてもらって、こんどの千秋楽で統一したことをしてもらいたい」という趣旨のことを言ったら、会場からエーイングが起きました。生誕祭などのファンのみんなの協力性を期待したちさとでしたが、うまく話が進まずに、「いいです、ありがとうございました」と終ってしまいました。それはそれで中途半端な終わり方だったので、またエーイングが起こりました。
 そこで、ももちが「クリスマスだから、何かやりたいんだよね。」と、佐紀ちゃんも「たとえばゴールドにするとか、そういうことだよね。」とお姉さんの二人がフォローしてくれました。少し不器用だけど、ファンと一体になってコンサートの時間を楽しい思い出にしようと努力しているちさと、それを温かく見守るももちと佐紀ちゃん。ここのでのやりとりにハロプロキッズの絆を感じました。
 結局、「」に統一するということで落ち着きました。12/25 アクトシティ浜松大ホールでの千秋楽サイリウムで埋め尽くされることでしょう。当日、が降ったら伝説になるでしょうね。


7.ベリキューコラボへの期待
 私はハロコンはあまり好きではないです。入れ替わり立ち替わりいろんなグループが登場して気持ちの切り替えができないし、単独コンのように一つのグループをじっくり見ることができないからです。したがって今回のコラボ形式も、二つのグループが中途半端にしか見られないと思い、あまり期待していませんでした。
 しかし、そんな心配も必要ありませんでした。前半に各グループ単独で3曲づつ歌うので、そこでそれぞれのグループの良さを楽しむことができました。それに2つのグループくらいなら登場するグループが変わっても、気持ちの切り替えを十分できました。
 それに12人のステージは、見ていて迫力あって壮観な眺めでした。どの曲か忘れたましたが、千手観音をやるところがあります。これは一瞬なのですが、ピタリと決まっていました。ずいぶん練習をしたのだと思います。またラストの一丁目ロック!の始まりでは、ステージの上の方で、三角形に並ぶのですが、みやがその三角形の頂点にいてこれがなんともいえずカッコいいのです。宝塚などのミュージカルを見ているようでした。
 ベリキューのコラボコンサートは、単独コンよりも興行的には稼げないのかもしれませんが、両グループの良いところが同時に見られるので、ファンにとっては嬉しい企画です。2年に1回はこうしたツアーをやって欲しいです。また1日だけでもいいので毎年こうしたコラボコンサートを見てみたいとも思います。ベリキューメンにとっても良い刺激になることでしょう。