aiko「ホーム」が主題歌の映画『阪急電車』を見た


これまで、aikoの曲が主題歌になっているドラマや映画はほとんど見てきました。
そして、「ホーム」が主題歌になっている『阪急電車』も見ました。映画館ではなくDVDで見ました。
とても心温まる映画でした。
忙しい毎日で、ホッと一息つきたい人にはオススメです。




以下、少しネタバレがありますのでまだ見ていない人はご注意を。




群像劇なので、いろんな俳優さんが出てきます。
私の好きな女優さんである戸田恵梨香さんや、谷村美月さんが出演しているし、今をときめく天才子役 芦田愛菜ちゃんも出演。みなさんいい演技をされていました。


映画の舞台は、阪急電車今津線です。
前半は、往路[宝塚駅 → 西宮北口駅]
後半は、復路[西宮北口駅 → 宝塚駅] と電車が走る間に、さまざまなドラマが繰り広げられます。


この映画に出てくる登場人物は、
 ・会社の後輩に婚約者を寝取られたOL
 ・他人に言いたいことが言えない主婦
 ・DV男(?)と別れられない女子大生
 ・変わった趣味のある大学生
などなど、決してハッピーな状態ではない人たちばかりです。
しかし、阪急電車に乗車中、人との出会いがあります。
この出会いによって、元気をもらい「よし、がんばって生きていこう!」と笑顔になっていきます。


印象に残ったのは、戸田恵梨香さんが南果歩さんに言ったセリフ。

 価値観の違う人とは、つらいと思えるうちに離れといた方がええねん。
 無理に合わせて一緒におったら、自分もそっち側の価値観に慣れてまうから。
 まあ、自分で決めることやけどね。

確かにそのとおりだと思います。


そして、ラストシーンは中谷美紀さんと戸田恵梨香さんの会話。
ここには書きませんが、この会話の中にこの映画で一番言いたかったことが凝縮されていると思いました。


そのラストシーンでのセリフが終わると、絶妙なタイミングでaikoの「ホーム」が流れてきます。
心温まる映画にaikoの曲は、よく似合います。


●原作者の有川浩さんは、一人ひとりのエピソードの描き方がとても丁寧だと感じました。人気作家である理由がわかりました。