Buono!の底力

 Rock'n Buono!4の全9公演のうち、横浜以外の5公演を生で観て、Buono!3人の成長を強く感じました。しかし、今のレベルでは終わらない。まだまだ成長する予感がします。そんな3人の底力を感じた9/3(土)福岡公演の感想を書いてみたいと思います。


★ももち
・福岡では初めて、前の方(5列目くらい)でスタンディング観戦しました。これだけ近いと顔の表情がよくわかります。ライブがスタートして2曲歌い終わってMCのとき、みやは、額から頬に汗が2筋くらい流れるている。あいりは、顔いっぱいに汗をかいている。しかし、ももちは、まったく汗をかいていない。その日も、ももちのおでこは髪の毛で覆われていた。「もしかしたら、おでこを覆っている髪の毛の裏側に『汗吸収パッド』のようなものを装着して、汗を吸わせているのではないか?」もし、そうだとしたらプロとしか言いようがないです。
・両足のふくらはぎには、肌色のテーピングが見えました。でもそんなことを感じさせないダンスと顔の表情。さすがプロです。
・昼公演では、本人いわく、「緊張している。」とのこと。気合いの入っている証拠でしょう。
・夜公演では、キアオラ・グラシャス・ありがと を歌い終わり、MCになるところで、ももちだけ後ろを向いて止まっていた。水を飲む訳でもない。あの数秒は何だったのでしょうか? 私は勝手に想像してみました。
→自分のフューチャー曲を、自分もファンも共に楽しくやりきれた。会場が温かい感謝の気持ちで包まれている。なんて素敵な時間なのだろう。とても感動した。ツアーでこの曲を歌うのはこれで最後だ。ホッとした。ほぐれる緊張感。そして、この歌をしばらく歌うことができない寂しさ。こうした様々な感情が一気に押し寄せて、自然と目に温かいものがこみ上げてくる。でも自分は「ステージの上で泣かない!」と決めている。だから、この温かい液体を溢れさせる訳にはいかないのだ。収まっておくれ。収まっておくれ温かい液体よ!
みたいなことを考えていたのかもしれません。
・MCでハモリについて話をしていたももち。「1/3の純情な感情のハモリでは、主旋律のパートを担当させてもらったが、主旋がつられてしまうなんて、前代未聞だ。」と言っていた。
→これは前代未聞でも何でもないと思います。私も合唱を少しやっていたことがあるのでわかりますが、ハモリはとても難しいのです。他人の声は一切聞かずに、自分だけの世界に入って、自分のパートを一心不乱に歌えば、なんとかハモるのかもしませんが、本来ハーモニーは、自分の声も、他人の声も同時に聞きながら奏でるものだと思います。他人のパートにつられてしまうのは、他人の声を良く聞いてる証拠だと思います。
 ももち自身は、ハモリについて苦手意識を持っているかもしれません。でも、努力しているからこそ壁にぶちあたるものです。夜公演では、ejiさんに3人のハモリについて褒めてもらいました。今後も自信をもってハモリの練習をしていってほしいと思います。ハモリのできるアイドルなんてカッコいいですから。


★みや
・大阪や名古屋公演では、みやのショートカットに目を奪われっぱなしでしたが、福岡の昼公演では、さらに引き付けられました。左側頭部の髪を編んで後ろに流していたのです。あいりとお揃いでした。最終日バージョンの髪形なのでしょうか、気合いが感じられて、みやがとても凛々しく見えました。この髪形にしたことにより、1曲目から左の額に美しく輝く汗を見てとれます。
・2曲目のフランキンセンスΨ では、その汗が頬を伝わり、流れて落ちて行きます。床に座って両足を上げて「V字」になるところでは、靴だけしか見えませんでした。それでも満足です。みやの美しさを再認識することができたので。
→この曲が終了して暗転すると、みやがいそいそと走って上手へさがります。その姿が客席からもよく見えます。走っても走らなくても数秒しか変わらないのだから、モデル歩きをするなどして、曲のカッコ良さを最後まで表現し続けて欲しいと思います。(ももちとあいりのMCに早く合流して3人でBuono!の挨拶をしなければいけない事情は理解できますが)
・夜公演では、さらに驚かされることになりました。みやの髪形が変わっているのです(ももちとあいりは多分変わっていない)。カチューシャをしているかのように髪の毛を編みこんでいます。昼公演終了から夜公演開演まで1時間くらいしか無いというのに、よくもこんな手の込んだ髪形を作り上げるものだと感心しました。
 確か以前もこのような髪形をしたことがあります。だから彼女にとって、それほど手間のかかる作業ではないのかもしれません。しかし、昼公演と夜公演とで、明らかに違いのわかる髪形に変更してくるとは、その心意気にただただ感動するばかりでした。おしゃれ番町の名を欲しいままにしております。
・8/28(日)に世界生中継された横浜公演では、声の調子が悪そうでしたが、福岡では安定感抜群です。みやのツヤのある声を堪能できました。


★あいり
My alright sky でのあいりの歌には急成長を感じました。CD音源→大阪初日→福岡最終日と、日を追うごとに歌に命が宿っていくようでした。
 CD音源→大阪初日の段階では、歌に強弱が付いて、感情のこもった歌になっていきました。そして大阪初日→福岡最終日の段階では、歌の主人公とあいりが完全に同化していました。舌足らずで甘えるような歌い方をマスターしており、女性が男性に甘える姿が想像できました。さらに、音符のリズム通りに歌わずに、ほんの少し拍を後ろにずらして歌うテクニック。それはベテラン歌手が自分の昔のヒット曲を少しアレンジして歌っているかのようでした。
 とにかく、あいりの歌の成長が止まりません。いろんなジャンルの歌を与えられれば、次々に吸収して自分のものにしてしまう。ソロデビューをしたならば、もっともっと伸びるはず。ものすごい潜在能力を持っている子だと感じました。
2ちゃんねるでは、「あいりの衣装がエロい」といった書き込みが多数見受けられました。何の事を言っているのだろう?と思っていたら、福岡公演でやっとわかりました。前の方で見て初めて気づいたでのすが、始めのあいりの衣装が、おへその少し下まで服が左右に裂けており、おへそがチラチラ見えるのです。これは確かにエロいと思いました。注視してしまった私もエロいのでしょうが、この服のデザインを考えた人が一番エロいですね。


Buono!&ejiさんのチームワーク
・夜公演では、千秋楽ならではの奇跡的な出来事が起こりました。
・圧巻だった小芝居。それもアドリブで。
<小芝居までのいきさつ>
 昼公演のMCで、ももちが、まいまいにインタビューした。「Buono!の3人の中で、結婚するなら誰?」という質問に対して、まいまいは、1位みや(守ってあげたくなるから)、2位ももち(逆についていきたくなるから)、3位あいり(結婚する相手というよりも、妹みたいな存在だから) と回答。
 夜公演のMCでは、千秋楽ということでDolce全員にインタビュー。ejiさん→マーティ→なおみちさん→まいまいの順で進む。まいまいへの質問のとき、あいりが、昼公演の質問で自分が最下位であったことを気にしているらしく、「もっと女らしくなるからね。」と、まいまいに向かって言う。それを聞いたまいまいは、「(別にあいりちゃんのこと嫌いなわけではなく)好きだよっ。」と強く言う。
 ここで会場全体が、「ヒュー!ヒューッ!」と告白ムードに包まれる。そこで、ejiさんが絶妙なタイミングで、青春ドラマの告白シーンのようなムーディーな音楽を奏でる。おそらくejiさんとしては、その場の告白ムードをキーボードで表現してくれただけなのだと思う。

<始まる小芝居>
 ejiさんの音楽に合わせて、ごく自然にももちが喋り出す。「Buono!の活動には苦しい事、つらい事がいっぱいあった」「私が音を外しても温かく見守ってくれた」「みんなに支えられて、ここまでやってこられた」みたいな一人芝居だ。そんな芝居に感動したかどうかわからないが、あいりが参加。「うん、これからも一緒にがんばろう!」みたいな流れ。数秒後、二人の後ろで、みやがマーティに何か言ってる。「これって、私が止めたほうがいいよね?」と言ったか言わないかは不明だが、「はい、おわりーっ!」とか言いながら、ももあいりの間に入って会話を割くみや。という芝居
 なんか、アドリブにしては、完璧な役割分担でした。2009年2月に開催されたBuono!ライブ「ハイブリッドパンチ」のMCで、シナリオありの小芝居をやっていたのを思い出しました。その時は、一人芝居:みや それに乗っかる人:あいり 止める人:ももち でした。この時の経験がベースになり、今回の奇跡的なアドリブを生み出したのかもしれません。
 それにしても、絶妙なタイミングで一人芝居を開始したももちのセンスは見事なものでしたが、きっかけを作ってくれたejiさんや、ももちの一人芝居に何の違和感もなく自然に参加していくあいりとみやもすごい。チームワークのなせる技ですね。


●今回の盛り上がりからすると、次回も福岡公演があるような気がします。あるならば、可能な限り参戦したいと思います。Buono!について語ると話が尽きません。本日はここまでと致します。最後まで読んで下さった方、どうもありがとうございます。