藤本幸久監督の話を聞いた

昨日、名古屋国際センター 3階研修室にて、藤本幸久監督の撮影された映像を交えてトークを聞いてきました。
・テーマは2つ
 (1)沖縄の最新映像・・・主に高江地区
 (2)福島原発震災の最新映像・・・京都大学 小出裕章助教授へのインタビュー


◆本日は、(1)についての感想を書きます。

<藤本監督の話の概要>
・高江という地区は沖縄の北部にある人口150くらいの村。那覇からだと3時間くらいかかる。
・自然があり、ヤンバルクイナがいる。
・高江のある沖縄北部には、米軍海兵隊の北部訓練場がある。その訓練場の半分を地元に返す代わりに、高江を囲むように「ヘリパッド」を建設しようとしている。
・そのヘリパッドには、軍用輸送機「オスプレイ」が配備される予定。
オスプレイは、何度も墜落したことがあり、とても危険。
・高江の人たちは、ヘリパッドを建設させないために、テントを張って座り込み運動をしている。
・テント近くにヘリが低空飛行してきたことがあった。その時、ものすごい暴風のためにポールが曲がったり、コップが割れたりした。沖縄防衛局に訊ねたところ、「米軍のヘリではない」と言われたそうです。
・建設を「妨害」したとして、住民2人が訴えられている。(当初は子どもを含む大勢が訴えられていたそうです)

↓帰宅後、ネット検索してみたら高江の現状をアップされているHPがありました。とても参考になります。
http://takae.ti-da.net/e3574820.html


<阻止運動の映像>・・・まだ編集していない生々しい映像を見せていただきました。
・住民の人たちが、県道においてヘリパッド建設の準備作業を阻止しようとする映像です。
・準備作業のため、沖縄防衛局の職員が300人くらい来たそうです。
スクラムを組んで、職員が歩くのを遅らせたり、トラックの前に立って作業をさせないようにしていました。
・職員がトラックから土嚢を投げ入れるのを、トラックに登って阻止していました。
・こうした活動を、将来の裁判の証拠資料とするために職員がビデオ撮影しています。
・職員に撮影させないために、住民の人たちが、棒と段ボールで作ったプラカードのようなもので、レンズを隠そうとしていました。
・住民の一人は、「肖像権があるから撮影ないで欲しい」と言うと → 責任者っぽい職員が「妨害運動しているような人には、肖像権はありません!!」と言ってました。


●とても、緊張感のある映像でした。藤本監督の話によると、ここまでやる阻止行動は、日本本土でやったら逮捕されるレベル。しかし、沖縄では大多数の民意が「基地反対」だから沖縄の警察は、日本本土ほど取り締まりは厳しくないようです。

●何よりも衝撃的だったのは、日本人同士が対立している構図でした。米軍基地の建設は、日本政府とアメリカ政府の問題なのに、現場レベルでは、日本人と日本人がいがみ合っている状態です。純粋に「これはおかしい」と思いました。「日本はどうやって国の防衛をするのか?」など、根本原因から解決していかなければいけない問題なのでしょう。6/21から沖縄へ行きます。高江にも行ってこようと思います。