金曜ドラマ「生まれる。」第5話を観た

金曜日の夜は、あまりテレビを見ない時間帯ですが、たまたま見てチャンネルを変えていたところ、堀北真希さん主演のドラマに釘付けになってしまいました。


☆ポイント1
ダウン症の男の子の役を、ダウン症の男の子が演じていました。普通に演技をしていて違和感が無かったです。これまでのドラマと言えば、障がいを持つ人の役は、健常者が演じていましたが、どうもリアリティが無かったです。しかし、このドラマにはリアリティを感じました。
・それに、ダウン症の子は立派に演技ができる。ということを私自身はっきりと認識しました。同じような感想を持った試聴者の方も沢山いたのではないかと思います。とても画期的なことだと思います。
・今回、彼は「ゲスト」的な出演でしたが、将来的には主役や脇役として「レギュラー」出演する日が来るかもしれないと思いました。



☆ポイント2
・このドラマのメインテーマは、「51歳の母親の妊娠」のようです。しかし、娘(堀北真希さん)は猛反対。母親(田中美佐子さん)も産むことを止めようかと考えている。その時母親は、産婦人科医(大杉漣さん)から、妊婦さんに読んであげている絵本を手渡される。娘も別の場所で同じ絵本と出会います。

 


 『ママへのちょっと早めのラブレター』

   今日はお腹の中から
   ママへ早めのラブレターを書きます。
   ちょっと早いけど、僕はママのことを愛しています。
   なぜなら、ママが僕のことをたくさん愛してくれそうだからです。
   だから僕も愛してます。
   だから僕はママのところに来たんです。
   僕は、ママに会うのを楽しみにしています。
 

   もし万が一、会う前にお別れしちゃったとしたら、
   それは僕が、ママを幸せにできる自信がないからです。
   その時は もう一回 
   ママを幸せにできるようになって
   ママのところに来るね。
   もしこのまま
   ママに会うことが出来たら、
   ママを全力で愛すよ。


   ママはもしかしたら、僕に会ったら
   がっかりすることもあるかもしれない。
   他の友達よりもカッコ悪かったり、
   いろんなことが、ゆっくりだったりするかもしれない。
   だけど僕は、僕なりに頑張ってみる。
   ママを幸せにできるように頑張ってみる。


   たまにママは、
   寂しそうだよ。
   つらそうだよ。
   だからママのところに行くね。
 

   ママ、ちょっと早いけど
   好きだよ。愛してる。
   ママ、ちょっと早いけど、
   ずっと好きだよ。
   ずっとずっと愛してる。


・これは泣けてきました。特に最後のほうの「だからママのところに行くね。」のところはウルウルでした。この絵本は、とてもいい話だと思います。産まれてくる前から、赤ちゃんからこんな優しい言葉をもらったら、ママとしても、「産んで、愛してあげよう。」という気持ちにきっとなるでしょう。
・「子どもが親を選んで産まれてくる」ことが本当かどうかは、科学的に証明できるものではないので、こういった話を聞いても「そんなことは、あり得ない。」と解釈する人もいることでしょう。生命の誕生といった、ある意味神秘的な分野は、信じるか・信じないかというレベルの問題なのかもしれません。私は、この絵本の話には純粋に感動しましたので、子どもが親を選んで産まれてくると信じる方の立場です。


●今回のドラマは、これまでにない新たな試みをされていると感じました。賛否両論はあるかと思いますが、見た人がそれぞれ考えて・議論してくことに意味があると思います。