Mr.Children Tour 2011“SENSE” 5/15(日)大阪公演へ行った

初めての大阪 京セラドームで初めてのMr.Childrenのライブ。感動という言葉だけでは言い表せない素晴らしい体験をさせていただきました。「なぜMr.Childrenのライブチケットが入手困難なのか?」が、よくわかりました。
以下、時系列にレポートしてみます。


1.京セラドームまで
・前日から大阪入りしていたので、朝はゆっくり喫茶店で読書。難波で遅めの昼食を食べて、歩いて京セラドームへ向かいました。
・だらだら歩いていくと京セラドームが見えてきました。開演2時間前の15:00頃ですが、駅からドームへ向かう人の行列が続々と流れてきます。


2.グッズ売り場
・グッズは特に購入する予定はなかったのですが、時間があったので会場外のグッズ売り場へ。
分厚いパンフレットを見て、これは買いだと思いました。タオルは、今後も使えそうなので、これも買いです。ほとんど待たずに買えました。パンフレットは、子どもの絵本みたいに1枚1枚が分厚いです。でも字が一杯書いてあってものすごい内容が濃そうだったので、帰宅後にゆっくり読むことにしました。


3.ドーム内へ
・15:20頃、まったく並ぶことなく3ゲートより入場できました。係の人が座席まで案内してくれました。一塁ベンチの上あたりでした。ホームセンターダイキの広告が見えます。まだ人の入りは、まばら。10%もいない感じ。
・上の階へも上がってみました。アリーナの後方に高さ20メートルくらいの照明塔が立っていて、それが死角になってステージがまったく見えないゾーンがありました。そこは大きな黒い布がかぶせられていました。
・16:00頃 50%くらい 16:50頃 スタンド80% アリーナ90%くらいお客さんが入ってきました。
・17:00時点では、ほぼ満員です。立見席にもたくさん人がいます。
・ドームの天井はとても高いです。そのスケールの大きさに巨大な宇宙船の中にいるようでした。アリーナ右ブロックの中央あたりに、ずらりと一列に並んだPA席(25メートルくらい)は、さながら宇宙船の指令室のようです。
・照明塔に水色のヘルメットを被ったスタッフさんが上っていきます。17:08 いよいよ開演です。


4.始まった。
・オープニングは、未来的な映像です。家や階段が空中を漂っています。ルービックキューブを高速で操る覆面少年が出てきます。ミスチルの世界へようこそ!」と言われているみたいでした。

01 NOT FOUND
・いきなり桜井さんのボーカル「僕はつい」で始まりました。体が震えました
・予想してましたが、ステージが遠いです。ミスチルと小林さんがちっちゃい。事前に親切な方がオペラグラスを持参することを薦めてくれていたのですが、重いやつしか持っていないので置いてきてしまいました。スクリーンにもなかなか桜井さんのアップが映らない。じらされているような気がしました。
・しかし、歌っている姿は近くで見ることはできないけど、同じ空間でMr.Childrenが演奏していることは紛れもない事実。生演奏を聴いている自分はなんて幸せな体験をしているのだろうと思い、喜びがこみ上げてきました。

02 HOWL
・SENSEからの元気な曲。アリーナのみなさんの頭上クラップなどが揃っていて、スタンドからは壮観な眺めでした。

03 名もなき詩
・懐かしい曲。和久井映見さん主演のドラマ主題歌です。当時この曲をカラオケで歌うと必ず盛り上がったのを思い出しました。(ラップのところは聴かせ所ですね)

04 I'm talking about Lovin'
・SENSE 4曲目のちょっと落ち着ける曲。聴いてる私も少し落ち着いてきました。

05 エソラ
・前作のアルバム曲。この曲を聞くと、アルバムのジャケットのデザインが強烈に頭に浮かんできます。

06 HANABI
・前奏がかかった瞬間、会場から「キャー」とか「ヒャー」といった歓声が聞こえてきました。最近のドラマの主題歌にもなったので、この曲を好きな人が多いのでしょう。

07 くるみ
・ちょっと懐かしい曲です。会社の寮に住んでいた頃を思い出しました。

08. 花 -Memento-Mori-
・さらに懐かしい曲です。当時はミスチルにしては「ちょっと暗い曲だなあ」と思っていましたが、今になって生演奏で聴いてみると、「とても希望にあふれた曲だなあ」と感じます。失敗とか挫折とか人生の苦しみを経験すればする程、この曲の良さがわかってくるのかもしれませんね。20代でこんな奥深い曲を作るなんて、桜井さんはやはりすごい。

09. 【es】 〜Theme of es〜
・シングル曲が続きます。esは確かドイツ語。意味はよくわかりませんが、心理学や哲学で使われる用語だと思います。桜井さんが人間の根本を探求する姿を想像しました。ミスチルの特徴を表す一曲だと思います。

10. Dive 〜 シーラカンス 〜 深海
・「es」で人間の奥深くに入って行っていき、さらに人間の先祖が生まれた海の奥深くに入って行きます。スクリーンに映し出された青色の映像で深海にいるようでした。
・初めて買ったミスチルのアルバムは『深海』でした。カーステレオで何度も聴いたので、脳に刷り込まれています。千葉県に住んでいた若かりし頃の自分を思い出しました。ライブの中盤でちょっと退屈だな。と思った人もいたかもしれませんが、個人的にはこの時間帯が、一番良かったです。生物が海から誕生したように、自分も新たに生まれ変わっていくような気がしました。

11 I
・「深海」の次の曲は、アップテンポな曲が来るかと思ったら、SENSEのオープニング曲が来て少し意外でした。でも、ミスチルの音楽の世界を存分に体験している感じがしました。

12 ロザリータ
・次もSENSEの曲です。じっくりと聴かせてくれる曲が続きます。立ちっぱなしで、さすがに足が痛くなってきたので、席に座らせていただきました。

13 365日
・曲の前に、映像が流れました。「世界に埋まってる地雷の数」「1日に消滅する星の数」などの数字がどんどん表示されていきます。速いのでうまく読み取れませんでした。
・身近な大切なひとのことを思い浮かべながら、桜井さんはこの曲を作られたのかもしれません。桜井さんの優しさが溢れた曲だと思います。
・数曲ゆったりした曲が続いてきて心が安らいだ所で、この曲を持ってくるとは、なかなかの演出です。自然と涙が流れ出てきました。

14 ロックンロールは生きている
・「365日」から続く流れは、アルバムSENSEの曲順と同じですね。ラストスパートの始まりです。

15 フェイク
・ロックな曲が続きます。

16 ポケットカスタネット
・桜井さんに教会で歌ってもらいたい。そんな格調高い曲だと感じました。
・1番の途中のキーが高いところで、桜井さんの声が出てない所が一瞬ありました。キー高いからなのか、感動されているのか原因はわかりません。1番を歌い終わったところで熱い拍手が沸き起こりました。「桜井さん、がんばって!」という気持ちがいっぱい詰まっていました。
・後で気づいたのですが、「フェイク」から続く流れはアルバムHOMEの曲順と同じですね。いい流れです。

17 HERO
・前奏とAメロで泣ける曲です。この曲が本編のラストかな?と思って聴いていました。

18 擬態
・しかし、SENSE 2曲目の明るいこの曲が始まりました。「なるほど、こういう明るい雰囲気で終わるんだな」と思って聴いていました。

19 Prelude
・と思ったら、またもや予想が外れて、SENSEの11曲目が演奏されました。Preludeって「前奏曲」という意味だけど、ライブという非現実の世界から抜け出て、「さあ、明日からまた現実の世界を生きていこう!」という気持ちになれるので、この曲なら本編のエンディングにふさわしいと思います。
・とにかく、たくさん演奏してくれて嬉しい限りです。約2時間で本編は終了。
・エンディングには、オープニングの映像の続きが流れました。少年の顔や、空中を漂う家が、砂が風に流されるように消えて行きました。

<アンコール>
01 横断歩道を渡る人たち

・歌う前に、桜井さんが「広いドームだからスタンドの人たちはステージが遠い。」と言うと、スタンドからは、「とおいよ〜」といった声が聞こえてきます。
・しかし、桜井さんが「だけど、その距離を縮めていこう!みんなそれぞれの横断歩道を思い浮かべてみて。そこで一緒になろう」みたいなことを言ってくれました。桜井さんの話す言葉は、心にしみてきます。
・シングルに収録されたゆったりとしたアレンジでなく、Split the Differenceのダイミックなアレンジだったので、興奮しました。
・前奏は、伝統的な日本の歌曲「さくらさくら」やエルトン・ジョンの「Your song」を想像してしまう程に気品がありますし、桜井さんのブルースハープには魂が込めらていました。

02 fanfare
・なんか、ライブがこれから始まるみたいな感じでした。ものすごいエネルギーを秘めた曲ですね。

03 Forever
・SENSEの最終曲。これでアンコールが終わるのだなと思いました。とても満足した気持ちと、もう終わってしまうのかという残念な気持ちが一緒になっていました。
・桜井さんが歌い終わり、ライブのタイトルがスクリーンに表示されました。あれっ?本当に終わっちゃうの?「かぞうえた」やってくれないの?と思っていたら、桜井さんが「もう一曲、歌っていいですか?」と。安心しました。

04 かぞえうた
・歌う前に、この曲ができた経緯を説明してくれました。
→3月11日の震災後、ミスチルメンバーと小林武史さんが集まり、何かできないか話し合って、ドラムの鈴木さんから「曲を作り、配信して、被災地の支援に役立てられないか」との提案があった。しかし、しばらくの間、桜井さんは、聞いていても聞いていないフリをしていたそうです。なぜなら、「何かの目的のために曲を作るのは、ちょっと」と思ったから。これまでも何かのタイアップ曲を作るときに、「例えば、カッコイイ三浦春馬さんが、こういうセリフをいってる時に、こういう歌詞をのせたら、きっとみんな感動するんじゃないかな。」といったことを考えながら作ることがあった。そういうことに抵抗があったから、今回もすぐに曲を作ることにはならなかったそうです。でも、しばらくして数え唄というイメージが沸いてきて、曲を作っていったそうです。
・この曲には、そういう背景があったのか、と初めて知りました。決して簡単にできたのではないこの曲の重みを感じました。


5.終わった。
・ライブ2回分くらいの満足感がありました。それにしても、途中でMCをほとんど入れずに、20曲以上を歌いきってしまう桜井さんは、すごいなぁと思いました。
・このライブは、さまざまな人が支えてくれました。「交差点の信号で交通整理をしてくれた人」「グッズ売り場の人」「ドーム内で座席まで案内してくれた人」などなど。楽しい時間を過ごせたのは、こうしたみなさんのおかげです。ありがとうございます。
・20:05 京セラドームを出て、近鉄大阪難波駅まで歩いて約25分。夜風がとても気持ち良かったです。
・21:00のアーバンライナーで名古屋へ。車内でのビールが美味かった。


●この公演は最終日ということで、今年の夏のスタジアムツアーの発表もありました。8/20(土)の広島ビッグアーチから順番にスクリーンに発表されていきましたが、9/10(土)9/11(日)の豊田スタジアムの発表のときには、大きな歓声が上がりました。東海地区から遠征してきた人たちが結構いたのでしょう。9/18(日)9/19(月・祝)の大阪・長居陸上競技場の発表の時には、さらに大歓声でした。大阪がツアーファイナルだから関西のファンの人は特に嬉しかったのでしょう。
●まだ生演奏で聴いたことがない曲が沢山ありますので、スタジアムツアーは行きたいと思います。しかし、チケットが入手困難という不安もあります。狙うのは8/27(土)の熊本県民総合運動公園 KKウィングです。どうか当たりますように。
☆このツアーの開催場所は、すべて関東より西となっています。1日も早く東北地方でもライブができることを願っております。