『あらすじとイラストでわかる資本論』を読んだ

今の日本人は、資本主義のシステムの中で生きてます。
・しかし、一部の人に富が集中しており、多くの人がお金を稼ぐために生きているような状況を考えると、資本主義は不平等なシステムだと感じます。なぜそうなるのか?疑問でした。

・そこで、かつて資本主義を批判したマルクスの『資本論を読んでみようと思いました。しかし、難解かつページ数が多いということを聞き、断念。

・ところが、最近ではありがたいことに易しく解説してくれている本がいくつか出版されています。
池上彰さんの『高校生からわかる「資本論」』は、わかりやすいと評判のようですが、たくさんのイラストが使用されているイースト・プレス社の『あらすじとイラストでわかる資本論を読んでみることにしました。


・とてもわかりやすかったです。資本家が労働者を搾取する仕組みを知ることができました。以下、この本の魅力を書いておきます。


1.「あらすじ」「読み解き」の2部構成で理解が深まる
・「あらすじ」2ページでは、マルクス資本論』の内容のポイントを要約してくれています。

次に「読み解き」の2ページでは、噛み砕いてわかりやすく説明。

さらに要旨を図式化してくれています。このパターンで章ごとに繰り返し読み進めていくと理解が深まっていきます。


2.マルクスのこと・『資本論』の現代における意義もわかる
マルクスがどういう時代に生れ、どういう人生を送ったのか、また『資本論』が今の社会問題を考える上で、重要な役割を果たしていることを簡単に解説してくれています。


3.安い
・税込500円です。500円以上の価値はあると思います。


4.軽い
ペーパーバックなので軽いです。持ち運んでも重さが気にならないです。


●この本を読んで、資本主義の良い点・悪い点について、もっと深く知ろうと思いました。方向性としては、今の資本主義を批判的に書いた本を読んでみようと思います。
例えば、田端博邦さん『幸せになる資本主義』、ロバート・ライシュさん『暴走する資本主義』などです。