『週刊金曜日』 発行人 北村肇さんの話を聞いた

マスメディア〜福島原発の報道を問う
というテーマで北村さんの講演を聞きました。(名古屋市 伏見ライフプラサにて)
北村さんが30年間、毎日新聞で社会部デスク、サンデー毎日の編集長をされてきた方だということを初めて知りました。


・講演では、今の大手メディアは「全然ダメ」という言い方をされると予想していましたが、そうではなく、大手メディアを批判しつつも、良い方向へ向かっていくのではないかという期待を持ちつつ話されました。

→例えば、本日5/7(土)読売新聞社説「浜岡原発停止へ」を取り上げられました。そして、その論調が原発推進派の読売新聞としは「意外な社説だった」と。そして「メディア全体の潮目が変わってきているのかもしれない」とも言われました。


・「記者の正義感というのは弱者に寄り添うことだ」という言葉には感動しました。記者にも、このような正義感を持って取り組む人はいっぱいいるそうです。しかし、そうでない記者もいて、自己保身→既得権を失いたくない→そういう人たちが集まり→サークルができる。こうした状況には批判的でした。


・「世論調査の調査方法はおかしい」とも言われました。無作為に固定電話にかけるという方法の場合、若者が調査対象に入らなくなってしまう。携帯電話しか持っていない若者が多いから。


・大手メディアは「どうせ2ちゃんねるとかだろう」といった感じで、インターネットメディアをいまだにバカにしている傾向があるようです。しかし、北村さんとしては、これからの若い記者はインターネットと親和性があるから、インターネットがメディアとして発展していくことを期待されているようでした。


●北村さんは、原発については明確に反対の立場です。「人間がコントロールできないものや、どうなるかわからないものについては、やってはダメ」と言われました。これは私も同感です。