月9が面白すぎました 最終話【結婚】

『大切なことはすべて君が教えてくれた』は、
第一話から最終話まで存分に楽しませていただきました。
最終話では、各人のかかえる問題が、よい方向に向かっていって良かったと思います。


1.修二&夏実が結婚へ
・この2人には、いろんなことが起きましたが、「結婚して下さい。」「はい。」というシンプルな会話にホッとしました。
・俗に言うできちゃった結婚ではありますが、病院のベットでの会話を聞いていると、お互いのことを十分に理解して、お互いのことをとても大切な存在であることを二人とも自覚しているようです。単に「できちゃた → じゃあ結婚しよっか」というパターンではなさそうです。幸せな家庭を築いてくれそうです。


2.修二から旅立つひかり
北斗星を途中下車する修二 → 閉まるドア → 何か言いたげなひかり。
→力強く「行ってきます!」と言えました。
・そんあにあわてて、ひかりは何を修二に言いたいのだろう?と思って観ていましたが、先週、修二に言われたことを、ひかりが実行したのですね。

・このシーンでの武井咲さん、目を充血させてました。本当の涙なのでしょう。いい女優さんになると思います。
・尾藤イサオさんの「酔っ払いオヤジ」→「妻思いの優しい夫」への変化の演技も素晴らしかったです。
・細かいことですが、電車の窓に一瞬映った「るしかべつ」という看板。こんな名前の駅あるのでしょうか?


3.ひかりとその両親
・両親は離婚していたものの、復活したようです。ひかりが携帯で母親と話すシーンから温かい家庭が戻ったことがわかります。3人ともに姉の死と向き合い、乗り越えていってくれそうです。


4.亜弥さんとその娘:吉村美桜(みお)
・勇気を出して、実の娘に電話した。しかし美桜から、今の自分は幸せだと言われてしまった亜弥さん。そう言われても仕方がないと思ったのでしょうか。
・ところが、後日美桜は、亜弥さんの病院を訪ねます。実の母親に会ってみたいという気持ちは、消せなかったのでしょう。育ててくれたのは今の両親。でも産んでくれたのは亜弥さん。美桜が亜弥さんに対して「産んでくれてありがとう」と思える日がきっとくることでしょう。


5.失恋したバスケ部平岡君と彼を励ます加川さん
スラムダンク31巻「負けたということがあるということが、いつか大きな財産になる」という言葉で励ます加川さん(広瀬アリスさん)。ちょっと顔が近すぎてお互いハッとしてます。
・夏実ちゃんのことばかり考えていた平岡君の心に空きができた時、加川さんの存在に気づくのかもしれません。


6.ヌーを見に行く望未
・3学期を休学してタンザニアへヌーを見に行く望未。生き残る確率を少しでも高くするために、固まって川を移動するヌー。そこから「でも、誰かが犠牲になってるんだよね。自分が生きるってそういうことだよね。」ということを導きだします。
・誰かを犠牲にして生きていることを自覚している望未は、精一杯生きるでしょうし、感謝の気持ちを持って生きていくことでしょう。今回に限らず、望未の言葉には人として大切なことが沢山込められていました。


7.ご機嫌な児玉くん
・児玉くんは、ひかりから送られてきた「スーパー北斗1号が北斗星を抜かすところ」の写真を望未に自慢げに見せます。にやけているのは「電車の写真をゲットしたから」それとも「ひかりからメールもらったから」なのか、望未が児玉くんに聞くが、どちらも違う。
→ひかりが行きたかった場所に行けたことが嬉しかったようです。自分本位ではなく、相手を思いやることができる児玉くんいいやつですね。


◆以上、7つのエピソードが、一つのドラマの中にギューッと詰め込まれ、かつそれぞれが中途半端にならずに、きちんと描かれていていました。安達さんの脚本力は素晴らしいと思いました。次回作も期待しています。