月9が面白すぎる 第7話【求婚】

『大切なことはすべて君が教えてくれた』第7話のタイトルは求婚
といっても、修二が夏実に求婚するのではありませんでした。


●新キャラ有悟さん福士誠治さん)が夏実に求婚しました。
ここは、ドラマ終盤の見せ場。


夏実のことを良く知らないで、いきなり求婚するのはどうなんでしょうか?
しかし、有悟さんは、子どものできる体質でないため婚約破談になった過去がある。
ならば、夏実との出会いを「運命」と感じ、
シングルマザーになろうとしている夏実を妻にすることを「都合がいい」と
考えてしまうのも仕方のないことかもしれないと思いました。


有悟さんによれば、
「結婚=打算+少しの愛」「愛しかない結婚は、愛が覚めた時に何も残らない」


これは、確かにそうとも思えます。しかし、大人たちの「打算」であり、
生まれてくる子供のことを第一に考えてあげているのか疑問です。


●冒頭の職員会議のシーン
ここでは、印象的なシーンがありました。
批判される2人を擁護する金子先生(能世あんなさん)
「おめでとうって言ってあげたいです。上村先生がお母さんになるんですよ?」

新たな生命の誕生は、とても尊いことだと思います。
それをわかっている金子先生のことばは、なんだかホッとします。


それにしても、毎回、ほんの少しだけセリフのある金子先生ですが、
このドラマの中でどういう位置づけなのでしょうか?
「夏実のことを理解してくれる優しい同僚」?
何か、金子先生にも人には言えない「過去」があるのでしょうか?


●振り回される修二・夏実の両親たち
・修二の両親は、夏実の両親に謝らなければならないと、オロオロします。
兄孝一が両親に言います。
「やっと親らしいことさせてもらえんだ。行ってやれよ」と
弟修二のための一言でした。孝一もやっと兄らしいことをしれやれたという感じですね。


・これとは対照的に夏実の両親は、落ち着いています。(表面的には)
親心としては、修二への非難よりも、夏実と生まれてくる子供のこと。
そう、これからのことを一所懸命に考えようとしています。


●望未(神社でバイト中)と中西先生
この2人のシーンは、いつも和みます。
今回は、修二もいます。


進路希望に「自主退学」と書いた望未。
中西先生と修二は、ひかりに理由を聞きにいくのですが、
望未の真剣なまなざしの中に、ゆるぎない決心を見た中西先生が、

「そうか、分かった。じゃあまずは資金を貯めろ。」
「行きたい国決めろ。あとは...一緒に考えてやるっ」
と。
  ↓そしてさらに
●職員室での修二と中西先生
どうしたら中西先生のように、生徒と信頼関係が築けるのか?と質問する修二
「人と人になればいいんですよ。」と答える中西先生。


ものすごく核心をついている言葉でした。
「先生の立場」「生徒の立場」「男の立場」「女の立場」など、
人は、つい「自分の立場」でものを言ってしまいます。
しかし、立場とか関係なく相手を「人」と見て接していかないと、
本当に心が通じ合わないのかもしれないですね。


●保健室でひかりに告白する児玉くん
  ↓
告白を素直に受け止められなくて、
「同情ならやめて!」「それとも妥協なの?」とキレルひかり
  ↓
「そうかもしれない。僕はひどい奴だ」と謝る児玉くん
  ↓
でも、ここで引き下がらない児玉くん
「じゃあこの気持ちは嘘なの?君のことを考えると苦しくなる。」
「この気持ちは、ここにあるんだよ!!!」
  ↓
「何いってんの訳わかんないよ!!!」と逆ギレするひかり
  ↓
「ごめん、ごめん。」と言って立ち去る児玉くん


ひかりの落とした薬袋を拾ってあげた時からの児玉くんの心理としては、
「病気で可哀そう → 佐伯さんのことが気になる → もっと話をしたい・一緒にいたい
→ 好きかも → この気持ちを伝えたい → しかし伝えるだけで終わってしまうのではないか?
→ 告白しても大丈夫か → 佐伯さんはモテる方ではなさそう → 告白しても大丈夫かも」


このようなことをいろいろと考えて告白したのではないでしょうか?
告白一つするにしても、人は計算というか、打算をするものですね。
それを、あっさりひかりに見透かされてしまった児玉くん。
でも人を気遣う心や、告白した勇気は、ほめてあげいたいです。


そこで、おとなしく立ち去ればよいものを、ひかりへの気持ちを強くアピールすることで、
児玉くんは、ひかりの懐に深く入り込んで行きます。
ひかりの頭は、混乱してしまいます。

このシーンは、お互いの感情がぶつかり合っていて、見どころがありました。



◆それにしても、このドラマは、人間関係で何が大切なのかをいろいろと教えてくれます。
まさに『大切なことはすべて月9が教えてくれた』です。

第8話【辞職】も楽しみです。
とか言って、結局、修二は教師を辞めないような気がしますが。