月9が面白すぎる 第5話【真相】

『大切なことはすべて君が教えてくれた』第5話は、前半のクライマックス。
第1話から謎だったことがいろいろと明かされました。


●動揺する生徒に対する中西先生(西村雅彦さん)のことば
「後から聞いた言葉だけ信じて、自分の目で見てきた事を忘れてしまうのは、どうだろう?」
「私は、自分が見てきたことを信じたいと思う。」

→これはとても大切な視点だと思いました。
 断片的な情報だけで、ものごとを判断しては本当のことは分からない。
 私たちの生活の中で、テレビのニュースやインターネットでの情報は沢山ありますが、
 それらの情報が、すべてのことを表現しているとは限らない。
 一つの情報で一喜一憂しないようにしたいと思います。


●夏実先生、ちょっと弱音を吐いてみた
バスケ部の練習に参加するけど、途中で準備教室に帰ってしまった夏実先生。
心配になった平岡君(菅田将暉君)は様子を見に行きます。


平岡「大丈夫なん?」
夏実「だいじょうぶ.....じゃないっか。」

→ここの戸田ちゃんのつらそうな演技は、とても良かったです。
 だいぶ疲れている感じが、とても伝わってきました。


●夏実は、真相を聞くために修二兄・孝一のもとへ
孝一は、「あの日」自分が何をしたか言うので、修二が何をしたのか教えてくれと夏実に提案。
孝一は、母をなぐったことを言う。修二のことが憎い、修二に嫉妬していることを告白。

孝一「償いたいんですよ。何かあったら助けてやりたいと思ってるんですよ。」
夏実は、修二が生徒を関係を持っていたことを告白。


孝一「あいつそんなことすんの?」
夏実「いやっ、あの修二は...」
突然笑い出す孝一。
孝一「ふっっ、いや、ごめんね。夏実ちゃん、つらいのに。」
  「ふっ、なんでだろう?俺今、すげーほっとしてる。」


→この場面で、孝一は「怒る」と予想しましたが、笑ってました。
 「安心」「うれしい」「ざまあみろ」「修二、お前バカじゃないの?」
 そういった感情を抑えきれなかったのでしょう。
 それにしても、新井さんの演技はリアリティがあって素晴らしいです。


●職員室前で、生徒たちに質問責めにあう修二 → そこにひかりが登場
・柏木先生とは寝てない
・自分は、薬を飲み続けなければならない病気である
・父は家を出て行った
・知らない人に声を掛けられてついていった
・その後、店に入ったら偶然、柏木先生に会った
・先生は、私を生徒だと気付かなかった
・酔っぱらってる先生を家まで送っていった
・朝、先生が起きる前にいなくなろうと思った
・夢ではないことの証が欲しくて、先生の寝顔を写した
ことをみんなの前で告白して、謝罪するひかり

この一連の告白の中で、特に印象的だったのは、以下の場面。
 ↓
ホテルを出たひかり。ショーウィンドウに映る自分を見て、
  「同じ服を着ているのに、やっぱりお姉ちゃんとは違う。」
  「わたしは...なんか汚い...」

   P!nkさんの『Nobody Knows』が流れる。



→化粧や服で、外見はお姉ちゃんみたになっても、
 ショーウィンドウに映ったのは、いまのありのままの自分。
 お姉ちゃんにはなれない。
 自分は、一体何をやってるんだろう。
 そんな状況で、P!nkさんの歌が絶妙にハマってました。


●これで一件落着と思えど、修二が何を言い出すかと思えば...
ひかりの告白で、修二の疑惑は解かれた訳ですが、
修二は、次にみんなからの攻撃を受けるであろうひかりのことを思いやります。


修二「夏実はいつも俺のそばにいて、こうして待っていてくれる。」
  「俺は自分の罪を忘れて、ほっとしてしまうんだ。」
夏実「それでいいじゃない、いままでどうりでいいじゃない。」


修二「佐伯には、誰かいるのかな?」
夏実「えっ?」
修二「今の佐伯には、こんな風に待っていてくれる人がいるのかなぁ?」
  「佐伯が明日、この坂を登るとき、味方になってくれる人はいるのかな?」
  「いるとしたら、それは...」
夏実「しゅうじっ!」
修二「俺なんじゃないかなぁ?」


翌朝
・披露宴のキャンセル届を出す夏実
・みんなに白い目で見られながら登校するひかり
・ひかりを温かく迎える修二
・そこに流れるP!nkさんの『Fuckin' perfect』


→こんな美しすぎる展開で良いのでしょうか?
 夏実・・・修二の決断を尊重して、自分は身を引きましょう。
 修二・・・孤立したひかりを守るぞ。
 ひかり・・・自分の大切な人が、自分の味方になってくれた。


 第6話は、6か月後のお話。
 ・赤ちゃんはどうなるのか?
 ・夏実と亜弥さん(内田有希さん)が二人で笑ってるシーンは何?
 ・ひかりは、修二に別れを告げる?


 それにしても、安達奈緒子さんの脚本
 セリフの一つひとつが美しく心に響いてきます。