ドイツ・ヨーロッパの歴史を学ぶ(20世紀)

ドイツは、ビールが美味しい。
ベルリン・フィルハーモニーをはじめとして音楽がとてもさかん。
そんな魅力的なドイツに学生時代、旅行へ行きました。


それ以来、ドイツにとても関心があります。
ドイツの過去の歴史について勉強しようと思っていたところ、
名古屋市生涯学習推進センター」で無料の講座を見つけたので
申し込み、当選しました。

 
 『現代ヨーロッパ史の検証』
 ドイツ語圏の人々に注目して、20世紀のヨーロッパの歴史を考える講座です。
 講師:放送大学愛知学習センター所長 若尾 祐司さん
 場所:名古屋市女性会館



本日、その第1回「総力戦を生きる」の講義がありました。



1.ドイツを中心に第一次世界大戦の原因・戦い方などを学びました。
 

帝国主義の権力利害、攻撃的な国民運動、政治家の判断の誤りなど
 さまざまな原因が考えられる。
 よって、サラエヴォ事件が戦争を必然にした、とは必ずしも言えないとのこと。

→まったく新しい「」の戦争となった。
 すなわち、プロイセンの伝統的軍帽は、ヘルメットになり、
 機関銃・迫撃砲・飛行機などの新兵器が決定的な役割を果たすようになった。 
  「物量戦は、戦争を工業化」



2.ドイツ語の資料をもとに解説して下さり、イメージが沸きました。

絵はがき:ヴィルヘルム2世が、イギリスに負けない艦隊を作ると宣言している絵
号外:フェルディナンド皇太子がサラエヴォで暗殺されたときのもの
シュリーフェン計画を地図に示したもの
ミュンヘンのビアホールのメニュー看板:「今日は肉ありません」という表示(食糧不足のため)
などなど。



3.日本と異なり、ドイツでは、ごとに歴史の教科書を作成する権限があるそうです。

→例えば、バイエルン州の教科書では、
 1860年代までは、バイエルンの歴史を学び、
 1870年代以降は、ライヒ(国)の歴史を学ぶ構成になってるそうです。



4.映画『西部戦線異状なし』の初めの15分を見せていただきました。

→モノクロ映像ですが、戦場の臨場感がものすごく伝わってきました。



●90分という短い時間でしたが、とても内容の濃い講義でした。
 あと3回、講義がありますので、関連する本を読みたいと思います。
  ↓
 参考図書の紹介があったので、帰りに、書店で見てみました。

本日の講師:若尾さんの書かれた『近代ドイツの歴史』が面白そうなので、読みたいと思います。