『読むだけですっきりわかる世界史 古代編』
平和について考えるにあたり、現状を知るだけでなく、過去の歴史も知る必要があると感じます。
そこで、高校生のときに勉強した世界史を復習しようと思い、山川出版社の「詳説 世界史」を購入しました。(昨年の7月)
教科書ですが、ジュンク堂書店で売ってました。(非課税:795円)
実際読んでみたのですが、カラーの写真、絵、地図などが多くとても読みやすい。
しかし、民族と民族の戦争とか、誰が王朝を倒したとかの事実が書いてあるだけで、いまいち面白みがないです。(教科書だから仕方ないか)
そこで、『読むだけですっきりわかる世界史 古代編』を購入して読んでみました。
これは、とても良い本です。以下、その理由です。
・カラーではないけど、地図が随所に入っているので、本文を読みながら、位置関係を把握できます。
・物語風に書いてくれているので、出来事と出来事のつながりがわかりやすい。
・よく知ってる言葉でも、詳しく書いてくれている。
→たとえば、「スパルタ教育」について詳しく説明してくれています。
これは、現代では、「できるまで厳しく教育する」といったことをイメージします。
語源は、紀元前の大昔、ギリシャが栄えた時代に「スパルタ」という都市国家の名前だということまでは知ってる人は多いと思います。
そのスパルタという都市は、スパルタ人という民族が、自分たちの10倍もいる別の民族を奴隷として支配していた。奴隷たちは、数が多いから、ときどき反乱を起こす。こうした反乱を力でねじ伏せるために、スパルタ人は、男女問わず幼少期から徹底的に軍事訓練を施してきたそうです。
こうしたエピソードを読むと、子どもに厳しく教育を施すのに昔も今も「理由」があるのだなあと思います。
・語源についても書いてくれている。
→たとえば、ペルシャ戦争における「マラトンの戦い」
ペルシャに勝ったギリシャ側の伝令が、市民に早く戦勝報告しようとしてマラトンからアテネまで懸命に走ったそうです。
それが、「マラソン」になったそうです。
この本を読むと、歴史が身近に感じられます。
そして歴史というものは、
「平和」→「戦争」→「平和」→「戦争」→「平和」
の繰り返しなんだなあと、つくづく感じます。
人間は過ちをする生き物ですが、
過ちを繰り返さないために、歴史に学ぶことが大切だと思います。